何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

PCエンジンではありません




作品データ「THE STORY OF STARBREAKER Stage One」
FOR MSX ベスト50収録 MSX/32K/テープ専用 製作・Akira


ここのところ打ち込んでいた「スターブレイカー」をようやく入力し終わりました。
例によって本作も旧いMSX用投稿ゲームプログラムです。
作者はAkira氏、1984年頃の徳間書店テクノポリス」に掲載されていた模様です。
さておき、本作ははるか昔、MSXを手にした頃に遊んだことがあるのですが、
テープ劣化のおかげでデータが失われ、以来幻となっていました。
ところが最近、プログラムリストを手にする機会があったため、ならばと入力したわけです。
ちなみに荒井が見つけたリストは徳間のプログラム集ムック「FOR MSX ベスト50」に再録されたものです。
同ムックは全プログラムを収めたテープ版も同時に発売されてまして、
以前遊んだのはそのテープ版のものでした。ですから入力するのは今回が初めてです(おい)。


本作はSF風味のRPGで、プレイヤーは主人公ロウィを操り、戦闘や冒険で元手を蓄え、
舞台となる惑星から宇宙船で脱出することが目的です。
宇宙船やブラスターといった小道具が出るあたりがSF風ですが、
一方で魔法が使えたり、ドラゴンや謎の神様が出てきたりと、
ファンタジーの要素ももれなく含まれてます。
いかにもアマチュア製作のRPGですが、
スクリーン2のグラフィックで構成された画面には妙に味があって、
画面の向こうに独特な「世界」があることを感じさせます。
昔のゲームは今と比べれば作りこそ稚拙ですが、
作りきれていない分を想像力で補う楽しさがありました。


本作はオールBASICなのですが、なにぶんリストが長大なのでBASICリストだけで
ディスクのワークエリアを侵食してしまっているがため、テープ専用となっています。
まぁ、長いとはいえ、リストは相当に無駄が多く、素人荒井が入力しながら
「似たような処理はまとめろず!」と頭がくらくらしたほどでした。
よく言えば「簡素なステートメントだけでシンプルに構成された大作」、
悪く言えば「BASIC覚えたての厨房が作った単純だがやたらに長い」プログラムです*1
入力後はSyntax errorをはじめとする諸々の入力ミスはもちろんですが、
それ以上にリスト自体に存在する数々の「仕様」に悩まされました(泣)
ひととおりバグ取りが終わった後、テキスト表示処理をサブルーチン化*2したのですが、
それだけで1.5キロバイト近く容量が浮きましたとさ。

*1:先日の「PERSPECTIVE」より容量でかいです。

*2:最近はクラスとかメソッドとか呼ぶらしいが