何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

鬼坂峠再び




今日は天気がよかったので、単車を転がして鬼坂峠に行ってきました。
鬼坂峠は二年ほど前、旧道の取材で既に訪れているのですが、
実は他にも旧道以前の古道が残っておりまして、こちらを見に行ったというわけです。
古道はもちろん徒歩のみでして、自動車で入れるのは取り付きまでです。


古道はほぼ全線が杉林の中を通っているせいか、
ひどい薮もなく思いのほかよく残っており、歩くのに全く苦労しませんでした。
峠では林業が営まれているようで、そのために道が残っているようです。
鞍部には峠名の由来となった鬼坂地蔵堂跡がありまして、
これを見るだけでも峠に来た甲斐があったと思いました。
現在地蔵堂は峠下に遷座されているのですが、古くは鞍部で道行く人々を見守っていました。
往時は他にも茶屋や岩清水などあり、それなりに賑わっていたと伝わるのですが、
現在は新道ができたおかげで、おとなう者も少なくなった模様です。