何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

ブンブンうるせぇぞ

上の記事に対するコメントで「文武両道」なる言葉がでてきたので、
最近思っていることをふと。


峠巡りで文献を漁ったり、実際に現地に行ってみたりといったことを
繰り返すうち特に思うようになったのですが、
「文」と「武」は、畢竟、同じところに行き着くのではないでしょうか?
知識を追求すれば、やがてそれを確かめるために体を動かすことになるのです。
逆に何かを見聞しても、実際に行ける能力があっても、
見たものが何であるかを解釈できる知識がなければ、
本質に迫ることはできません。


知識と実際にやってみる力とは車の両輪のようなものなのでしょう。
どちらかを追求していけば、途中でもう一方が必要不可欠であることに気がついて、
双方を追求していくことになりますので、ゆくゆくは同じものになるのです。
こうして培った「教養」や「智慧」というものは、
裏付けが磐石ですから説得力が違います。


ところが世間では、字面を額面通りに受け取って、
文武の才に長けたことを、そのまま「文武両道」と称しているわけです。
多くの学校では、勉強と部活両方がんばりましょう程度の意味で使ってまして、
結局虻蜂取らずになってるわけですな。
ブンブよりブンビーさん荒井でした。