何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

FAをいただいた




このたび、ネット上で懇意にしてもらっているおばらさんのご厚意で、
幸運にもニコンFAを手に入れる機会に恵まれました。
つくづくおばらさんにお礼申し上げます。


ここで軽く写真機について説明しときますが、
FAはニコンが1983年に発売した、電子式マニュアル中級一眼レフカメラです。
画面内の明るいところと暗いところの差を勘案して
カメラが適切な露出値を決めてくれる多分割測光*1を初めて実用化した機種で、
その功績で1984年の第一回カメラグランプリを受賞しています。
多分割測光はその後一般化し、現在ではほとんどのデジカメに搭載されるほど
あたりまえの機能となっているのですが、
FAはその先駆け、記念碑となった機種として、カメラ史に名を残しています。
他にもAiレンズでシャッター優先AEが使えたりもしますので、
Fマウント遣いにはなにかと魅力的な機種でもあります。


送られてきたFAを確認したところ、経年なりにモルト*2
劣化している程度で、露出機構は特に問題なし。
これならモルトを張り替えれば、すぐにでも使えそうです。


実物を手にして初めて気づいたのですが、初期のFM2やFE2同様、
FAもシャッター幕がハニカム格子になってたんですね。
それとシャッターストロークが、FM3Aとだいぶ異なります。
FM3A感覚で半押ししたらシャッターが切れたので焦りました(笑)


さて、期せずして二台目のFマウント機を手にすることになった荒井ですが、
こちらもありがたくネタ撮り用に使わせてもらうことにいたします。
...さて、モルトってどこで売ってたっけ?

*1:ニコン流に言えば「マルチパターン測光」

*2:モルトプレーン。遮光材