何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

棹を作る

西脇市郷瀬(ごのせ)町にある釣り具メーカー大手「がまかつ」のカーボン(炭素繊維)製釣りざおが、小型人工衛星のアンテナ材料として利用されることになった。軽くて丈夫、伸縮自在な点が、スペースに限りがある小型衛星に最適だという。並み居る太公望の釣果を支えたカーボンざおが、宇宙で“大物釣り”に挑む。

釣り具で知られるシマノが自転車を作っているというのは、
釣り竿を作る技術と、自転車のフレームを作る技術が同じ事に由来しています。


もともとこうした棹を作る技術というものは、鉄板を巻いて火縄銃の銃身を作る技術がもとにありました。
それが武器になるか、釣り具になるか、自転車になるか、アンテナになるか...という違いなわけですが、
かつての最先端工業鉄砲鍛冶の技術が、今でも最先端の工業に応用されているというところに、
歴史の面白さを感じます。