何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

賀曽利さんとの湯巡りその一


昨日書いたとおり、今日は湯巡りの経緯を少々紹介いたします。


7月30日夜、ブログ仲間の「最上のTAKAさん」より、
「賀曽利さんが尾花沢で宿泊中。あとを頼みます」という旨のメールを受け取りまして、
翌朝さっそく、手みやげの「くぢら餅」を携え、教えてもらった「鈴の湯」に向かいました。
朝からあいにくの雨降りで、雨宿りしながら宿の前で待つことしばらく、
首尾よく賀曽利さんと遭遇できました。


この日は北村山を廻るとのことで、尾花沢市内の「花笠の湯」、銀山温泉
鶴子温泉、大石田の「あったまりランド深掘」、村山の湯舟沢温泉、と順々に廻りながら、
山形についてあれやこれやとお話しさせてもらいました。
山形の食べ物、花笠祭りにまつわる尾花沢と山形の因縁、
大石田最上川舟運、旧い峠の歴史等々...


特に賀曽利さんが興味を持ったのが、村山葉山の山容でした。
「荒井さん、あそこに大きく見えるのが月山ですか?」
「あれは月山でねくて葉山ですね。月山はもっと奥の方ですが、今は雲さ隠れで見えませんね。」
「葉山ですか。……実に立派な山ですねぇ。」


かつて、死んだ人の霊は近場の里山を目指し、その頂上から天に昇ると信じられていました。
その霊が天に昇る山を「端山」と呼んだのですが、村山葉山もそうした端山の一つです。
中でも村山葉山は全国の「葉山」と名の付く山では一番標高が高いそうで、
古くから霊峰として信仰の対象となっていました。
出羽三山の一つに数えられていた時代もあったほどです。


「昔、山形あて田舎で何もねぇつまんねどごだど思ってましたが、
 実はよぐ見でみだら、山形はこんな面白いもので溢れでだがったんです。」


荒井が言いたかったことを一言でまとめればそういうことになるのですが、
果たして賀曽利さんに山形の魅力を一端でも伝えることはできたでしょうか。