何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

高里峠に行ってきた




以前より気になっていた高里峠に行ってきました。戸沢村の平根地区にあります。
その平根地区は角川(つのかわ)を経由して古口と肘折を結ぶ県道57号線の
冬季通行止め区間すぐ手前というところにありまして、
いわば戸沢村の奥地のひとつというようなところです。


峠はおそらく、山奥の小村と角川を結ぶ小さな道の一つだったのでしょう。
地図上では県道57号線と平行する位置にあります。
現在でも地元の方が山菜採りに分け入ることはあるようですが、
県道開通以来利用者もいなくなったようで、全くの廃道と化していました。
取り付きにあたる場所には採砂場があり、進入もできません。
峠筋に交わる道路から廃道をたどり、なんとか鞍部に行くことができました。
そこから先はほとんど道が途絶え、沢筋として僅かに残っている程度です。


旧い峠が顧みられることもなく、草木に埋もれていく様を見るのは胸が痛みます。
峠はその地域の歴史を伝える、貴重な文化遺産だと思うのです。