何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

愛染峠再び




今日も天気が良かったので、愛染峠に行ってきました。
県民ケンちゃんのネタ撮りが目的でしたので、例によって途中で頻繁に立ち止まりつつ、
写真を撮りながらの道中でした。


最初の目的地は朝日風穴です。
明治後期に養蚕に使われていたという風穴で、峠口から2キロほど入った場所から、
倒木あり薮ありの脇道を20分ほど登っていかなければなりません。
登っていった先には、幕末に建てられた山神塔がありました。
その頃にはすでに人の出入りがあったことは確かで、近くに風穴があることを確信したのですが、
薮に分け入ったり沢に下りてみたりと、30分ほど近くを捜索してみたものの、肝心の風穴は見つかりません。
もっと情報を集める必要があると判断し、結局山神塔を見つけただけで本道に戻ってきました。


本道をさらに16キロほど上っていくと鞍部です。
小さなお堂に愛染明王が一人鎮座しているのも去年と同じです。
昨冬の大雪で通行不能になっていないか心配だったのですが、そういうこともなく、
無事に鞍部までたどり着けました。
それどころか、なんと朝日町側への通り抜けも可能となっていました。
広場でガソリンストーブを取り出し、永谷園の麻婆春雨で昼食にしたあと、まだ見ぬ朝日町側に出発です。
かつて大規模林道計画に組み入れられていた名残か、
朝日町側の鞍部近辺は「なんでこんなところに?」と思ってしまうような立派な舗装路が整備されており、
ガレ場が連続する白鷹町側よりも遙かに走りやすくなっていました。
さらに驚くのは、目の前に広がる朝日連峰の大展望です。
これを見るだけでも、愛染峠に来る価値があると思いました。
舗装路は2キロほどで途切れ、そこからは再び未舗装路となるのですが、
こちらもよく締まったフラットダートで、白鷹町側より格段に走りやすいです。
ただし、ところどころ路肩を補修した跡がありまして、決して堅固な道ではないようです。
工事は去年に集中して施工されたもののようで、そのおかげで今年は通れるようになった模様です。


朝日町側の峠口には朝日鉱泉がありまして、こちらにも入ってきました。
夏場は毎日入浴できるのですが、秋になると、入浴は週末のみになりますので、
今を逃すと次はいつ入れるかわかりません。
風呂は鉱泉を湧かしているのですが、成分がいいのかよく温まりました。
前から気になっていた鉱泉だけに、機会が得られて大満足でした。


それにしても、帰り道にするつもりだった五百川渓谷が工事で通行止めになっていたのには参りました。
おかげで地蔵峠経由で大井沢まで行ってそこから左沢まで戻ってくる羽目になり、
大幅な迂回を強いられたのでありました。