何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

山刀伐峠と鍋越峠

夏の間は単車で行ける峠を中心に廻ることにした荒井です。
というわけで、山刀伐峠と鍋越峠に行ってきました。
この二つはそんなに離れていないので、自動車さえあれば、一日で両方を十分に見て回れます。


山刀伐峠松尾芭蕉が通ったことで有名な峠で、最上町と尾花沢市の間にあります。
鞍部まで遊歩道と車道が通じているのですが、路肩崩壊箇所があるというので、
最上町側の車道は車両通行止めになっていました。
本来は単車で車道を一気に駆け上がって手早く見てくるつもりだったのですが、結局自分の足で登る羽目になったのでした。
山刀伐峠を歩いて登ったのは今回が初めてだったのですが、最上町側から鞍部までは、
徒歩でもすぐにたどり着けるというのは、意外な発見でした。
もともと山刀伐峠という名前は、最上町側が急勾配で、尾花沢側が緩やかに傾斜している様が、
「なたぎり」というかぶり物に似ていることに由来しています。なるほど、確かに名前のとおりでした。


鍋越峠は尾花沢市と宮城県の加美町を結ぶ峠で、大分水嶺でしかも国道まで通っているのですが、
大分水嶺越えでは中山越えや関山峠、笹谷峠といった他の峠が有名なせいか、山形では比較的マイナーな峠です。
しかしかつては軽井沢越えと並び、大野東人が蝦夷征伐のために利用したと伝わっており、なかなか古い歴史があります。
鍋越峠も初めてではないんですが、これまで数えるほどしか行ったことがなく、
今回改めてじっくりと見て回ったのですが、けっこう見どころのある面白い峠でした。
こちらもそのうち県民ケンちゃんで採り上げる予定ですので、期待せずにお待ちくださいませ。