何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

当の本人は

夏目漱石が教べんをとり、「坊っちゃん」の舞台になった愛媛県立松山東高(旧制・県尋常中)の1年生のうち、同作を最後まで読んだ生徒は約4割で、約10年前の約7割を大きく下回っていることが、市民でつくる「松山坊っちゃん会」(頼本冨夫会長)のアンケートでわかった。 19日、松山市であった「坊っちゃん」100年記念愛媛大学シンポジウムで報告された。 漱石は1895年4月から約1年間、同尋常中で英語を教え、ここでの体験をもとに「坊っちゃん」を書いた。 アンケートは今年2月、1年生414人に実施。「全部読んだ」が168人、「部分的に読んだ」が137人で、「読んでいない」とした109人は「まったく興味がない」「身近に本がなかった」「読みにくい」などと答えた。 同高の旧松山中時代に学び、シンポジウムに出席したコラムニストの天野祐吉さんは「在学中、漱石は神様みたいな存在で、誰もが読んでいたのだが……」と嘆き、同高で国語を教えていた頼本会長は「漱石も驚いているのでは。地元の人が名作を愛し続ける取り組みが必要」と話している。



漱石自身、少年からファンレターをもらって「若者が自分の作品など読むもんじゃない」と返事したとか。
そう考えると、若者が読んでいないからと言って騒ぐほどのことはないような気もします。
無理して文豪の作品を読むよりも、好きな本を味読する方が、己の肥やしになるんでないかと荒井は思うのでありますが。


個人的には漱石よりも房之介の方が好きな荒井でした。
本というものは、どんな境遇であろうと、その時になれば必要を感じて自ら読み漁るものです。