何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

荒川にはなれませんよ荒井だから

金メダル獲得後の25日に会見した荒川選手の発言。 「私が練習を続けていた仙台のリンクも閉鎖され、小さい子が苦労している。一つのリンクに人が集まり過ぎ、私も日本では練習時間を探すのが難しい。もう少し、身近で気軽に足を運べるといい」

最近、大正期の山形の地図をとっくり眺める機会がありまして、不思議に思うことがありました。
日本の人口は、70年以上経った現在の方が多いはずなのですが、
どういうわけか、人が住む集落の数は昔の方が多かったようなのです。
昔と今の地図を見比べますと、昔は山奥まで集落があったことや、
今何もないところでも、遡ってみてみるとそこに集落があったなんて例はざらです。
逆に言えば一見辺鄙な場所でも、昔はそれなりに人や物の往来や産業があり、
それなりに完結した暮らしを営むことができたわけです。


昔ならそうした集落にいたはずの人々が、現在は街に集まって暮らしているわけですが*1
そう考えると、このスケートリンク閉鎖と不足の問題は、過疎化と一極集中の縮図とも言えそうです。

*1:一番わかりやすい例が東京だろう。