何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

not ”Action”

アクションRPG」と「アクティヴRPG」の違いとは何なんでしょう?


ARPGという言葉も、はじめは「アクティヴRPG」の略称だったのですがですが、
いつの間にか「アクションRPG」と混同され、読みと意味がすり替わり、
「アクション」の方が一般的になってしまったたため、「アクティヴRPG」という言葉は、死語となっています。
ただ、世に言う「アクションRPG」と、「アクティヴRPG」には、ゲームとして何か違いがあるように感じるのです。


「アクティヴRPG」とは、もともとT&Eソフトの「ハイドライド」が使い始めた言葉で、
AVGの秘密捜しの面白さ」「アクションゲームのリアルタイム処理」「RPGの成長要素」が三位一体になったもの、と定義されています。
この定義に基づけば、「ドルアーガの塔」「イースI」もアクティヴRPGということになるのですが、
ドルアーガ」は飽くまでアクションゲームですし、「イースI」は「アクションRPG」と言った方が的確な気がします。


荒井は1985年前後、時代的には「ドルアーガの塔」と「イースI」の間に挟まれた時期に出された
ハイドライド風のゲームの総称として「アクティヴRPG」という言葉を使うことが多いのですが、
そうした作品共通の特徴として、物語よりも謎解き主導であること、成長するほど行動範囲が広がること、
そして攻略の自由度の高さが見いだせます。
このあたりに、「アクティヴ」と「アクション」の差を読み解く鍵があるとにらんでいるのですが、
これを一言で説明できるのはまだまだ先のことになりそうです。


昨今の作品で一番方向性が近いのは「ゼルダの伝説」シリーズです。
ゼルダ」がRPGの呼称を避け、「アドベンチャー」と自称するあたりに、
世間的な「アクションRPG」ではない、という主張を感じてしまいます。
そういや初代「ゼルダ」も、ドルアーガとイースの間に出た作品でした。