何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「フリスビー犬John」




 荒井がちょいちょい食べに行くごはん屋さんは「ゲンマイ」という犬を飼っています。人なつこいレトリバーで、元気に動き回ったりじゃれついたりする様は愛らしく、お店のマスコット的存在です。カワイイ犬には心和んでしまうものがありますなということで、今回はMファン89年11月号から。軽快なワンキーアクションゲーム「フリスビー犬John」のご紹介です(おい)。


 投げたフライングディスクを犬にキャッチさせる遊び*1はご存じのことでしょう。本作はそのゲーム。画面右にいる犬のジョンくんをタイミング良くジャンプさせ、画面左から飛んでくるディスクをキャッチしましょう。
 ディスクの速度や軌道は毎度変わります。動きを見切ってタイミング良くボタンを押すのがキャッチ成功のコツ。10回のトライで1ゲーム。全トライ後に成績を表示してゲーム終了です。10投パーフェクトを目指しましょう。使うボタンはスペースキーのみです。潔い!

キャッチするとディスクを咥えて走ってくる。
なくてもゲームは成立するが楽しい演出だ。

 ゲームは迅速に進行し操作性も良好。非常にテンポ良く遊べます。それに加えてすこぶる良いのが演出です。ジョンはキャッチに成功すると、うれしそうに尻尾を振りながら画面の端に駆けてきます。ゲーム終了後には画面中央でじゃれまわります。この様子がいちいちカワいいw
 スプライトパターンはそんなにないはずなんですが、ドット絵のデザインはもちろん、見せ方や動かし方が巧みで、画面の前のプレイヤーを和ませてくれます。これら演出の良さは誌面の紹介文でも特に強調されているところであり、Mファン編集部も高く評価したことがわかります。


 演出がなくともゲームとしては成立します。しかしそれでは味気ない、ただのよくあるキャッチングゲームです。この演出がジョンに命を吹き込み、プレイヤーの感情移入を促しているところに、本作の楽しさがあるのです。
 ゲームシステムに関係はなくとも、ゲームの楽しさや雰囲気をいちだんと高めてくれるのが演出というもの。本作は無駄なことができない一画面プログラムながら、むしろ一画面だからこそ、力の入れどころをよくわきまえています。

尻尾を振ってじゃれまわるジョン。喜んでいるのかエサをねだっているのかw

 本作の魅力は生き生きしたジョンの愛らしさ。プレイヤーは画面の中でジョンと遊んでいるといった趣があります。ハイスコアを狙うゲームというよりも、無心にジョンと遊ぶ環境ソフトとでもいうべきでしょうか。
 ...いや、よくかんがえればジョンを操作しているのはプレイヤーだから、むしろプレイヤーがジョンだよな(おい)。

せっかくだからゲンマイくんの図

 

*1:「ディスクドッグ」と言うらしいです。

問題は駐車場だ

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 酒田に無印良品の店ができたというお話。たまにバウムクーヘンを買いに行く程度には無印良品のお世話になっているので、そのうち行ってみましょうかね。

「3 dimensions」

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かつてのマイコン少年だけにワイヤーフレームには興奮せざるを得ない。

 ひさびさにベーマガポプコムのプログラムを入力して気分が落ち着いたので、またMファンのプログラムを入力しています(おい)。今回は89年11月号から「3 dimensions」です。
 題名のごとく、本作は3D表示にこだわったSTGです。内容は至ってシンプル*1。画面奥から迫ってくる角柱を撃ち落としましょう。撃ち漏らしたらゲームオーバー。撃墜するほど角柱のスピードが上がり、どれだけ撃墜できるかを競います。
 カーソルキーでエイミング、スペースキーでビーム発射。ビームは画面中央に向かって飛んでいきます。柱の「てっぺん」を中央に捉えたタイミングでスペースを押せば撃墜可。照準がないのでちょっと判りづらいのがなんですが、1画面プログラムですからこんなもんでしょう。ちなみにMSX2用であります。


 MSX2ですから、当然ポリゴンなんてものは使えません。3D表示にはワイヤーフレーム、つまりLINE文を使っています。
 ワイヤーフレーム表示では書いたら消してまた書いて...ということを高速に繰り返す必要があります。この間隔が長いと描画の一部始終が見えてしまって気になるものですが、本作ではMSX2のページング機能を使ってこの問題を解決しています。裏画面に描画しておいて、終わったら表画面に転送して一気に書き換えるという方式ですな。MSX2はBASICレベルで強力なページング機能が扱えるため、この程度の処理ならお茶の子さいさいです。
 無骨な角柱がコマ落としのごとく画面奥からずんずん迫ってくる様はなかなかの迫力。照準を動かせば、当然の角柱の見え方も変わります。走らせてみれば「おお! MSX2で3Dやってるよ!」という感慨が(おい)。

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撃ち漏らしてゲームオーバー。16点の壁が厚い!

 ゲームとしては、飽くまで「視点」を動かすところが味噌です。たとえば画面左にある角柱を中央に捉えるには、カーソルの「左」を押して、角柱を「右」に動かすことになります。同じくカーソルの「上」を押せば、角柱は「下」に移動します。
 ところが視点を動かしていると頭で判っていても、焦ってくるとそのうち角柱を操作していると錯覚しがち。このギャップが操作の面白さとなっているところも見逃せないでしょう。

*1:1画面プログラムの紹介でよく使ってるなこの文句。

ブラシ大散財

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一太郎』まだ買ってない(おい)

 先日、精密機器清掃用のブラシを買いました。なんでも江戸時代創業の歴史ある老舗の刷毛屋さんによる逸品で、穂先は厳選された山羊毛、把手はヒノキ。熟練の職人さんが一本一本手作りしたとか。
 なんでこんなものを買ったのかといえば、前からコンピューターのキーボードのホコリを払うのにちょうどいい道具を探していたからなのでした。サーフェスワイプでは細かいところのホコリが拭き取れません。細かいところの掃除用に、ダイソーで100円で買った化粧用筆なんかも取りそろえてはいるのですが、小さすぎてあまりはかどりません。クイックルワイパーはすぐ汚れるし、汚れたままだともっとホコリが付きます(おい)。そんなとき、ジャストシステムの通販が「電子機器の掃除に便利!」といった触れ込みでこんな品物を紹介するメールを送ってよこしたものだから、これだとおもって飛びついた次第です。


 それでさっそく使ってみたところ、めちゃくちゃ具合が良いです。取り回しの良い大きさで、ひとなででかなりのホコリが取れます。柔らかいので素材を傷つける心配もありません。毛先も細いのにコシがあり、細かいところのホコリを掻きだすのも容易です。おもしろいぐらいホコリが落とせるので、キーボードはもちろん、電卓双眼鏡等々、ここぞとばかりに手元の精密機器を掃除しまくったのでありますが、ググってみると、実に掃除のプロ方々の多くが、細かいところのホコリ落とし用にハケを愛用しているのだそうです。


 もしやコレは部屋掃除に非常に便利なのではないか。フィギュアや本棚の掃除用にもう一本欲しくなったのですが、ここで荒井は気がつきました。これってもしかして、ホームセンターで売っている塗装用のハケで間に合ったのではないかと(おい)。