何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

YouTubeの方は見ていない

 先日TUYで放送していた、自局製作ヒロシさんソロキャンプ番組をようやく見ました。
 「焚き火は人生」「盆栽みたいな焚き火こそ最高にセクシー」等々、ヒロシさんが焚き火について、一見わけのわからないようことを仰ってましたが、これを「小さな火を焦らず根気よく育てて大きくする。最後は灰になるまできっちり燃やしきる」「不必要に大きな火を作らない」と言い換えると、いずれも焚き火の心得として説かれていることになるので、非常に理にかなってるなぁとおもったのでありました。

メッコールって今でも売ってるんですかね

dailyportalz.jp


 例によってお題と記事は関係なく、そのむかし「味がコーラでのど越し麦茶」とも称されるメッコールの味を再現すべく、コーラを麦茶で割ってみたことがありました。結論から言えばコーラをコーヒーで割ったもののほうがよりメッコールに近かったです(おい)

火打岳に登ってきた再び

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何にも見えねぇ(泣)

GR III。Photoshop Elementsで縮小


 雪山にでも手を出さない限り、山形は快適に山登りできる期間が限られています。というわけでまた火打岳に登ってきました。
 2年ほど前の同じ時期に登った際は、最上町の親倉見から登りました。今回はもう一方の人気ルート・新庄の土内から登る火打新道を登ってきました。


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 親倉見コースよりも短時間で登れる分、火打新道は急峻です。特に登りはじめてすぐに現れるのが150mほどの高低差を一気に登る急登なので、いきなりクライマックス感が半端でありません(おい)。道中はおおむねブナ林。今の時期なら紅葉が楽しめます。初夏の新緑も見事なことでしょう。


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 しかし良いと評判の眺めは今回もさっぱりです。頂上に近づくほどガスってきて、山頂に至っては何も見えません。頂上にいた先客のグループも何もすることがないのか、カップ麺をすすって写真を撮っただけで下りていきました。
 何も見えないばかりかおまけに寒いので、荒井もアルファ米のチキンライスの昼食後さっさと引き返すと、狙ったように雨まで降ってきやがりました(泣)。さすが神室連峰一の怪峰ですぜ。


 朝の8時に登り始めて、戻ってきたのが14時前。休憩込みで約6時間ですから、火打新道はやはり短時間で行ってこられます。天気のいい時を狙ってまた登ろうと企んでますが、よりによってなんで行った翌日に晴れるんだ(泣)

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一等三角点は撮ってきました

黒伏山ならよかったのに

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画像は去年撮ったやつの使い回しです

 まだ二口峠ネタで引っ張ります(おい)
 揚げ足を取ったり非難するつもりは全くないんですが、あるSNSで「崖をよじ登ってこそ次なる展開が」という箴言に、表磐司の画像が付けられているのを見ました。


 いや、登山道歩けば大東岳登れますし!(おい)*1

*1:白糸の滝経由で糸岳に登る登山道が磐司岩の脇を通過しているみたいです。登ってみたいぜ。

三方倉山に登ってきた

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秋保ビジターセンターにて。後ろに見えるのが三方倉山。

GR III。Photoshop Elementsで縮小


 単車に乗ってきた目的は二口峠だけではありません。前から気になっていた三方倉山にも登ってきました。
 三方倉山は二口峠の入り口にある低山です。登山道ができたのが2005年。二口山塊の中では新しく登れるようになった山です。

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東岳山頂手前から見た三方倉山。
中央のコンビーフみたいな山がそれです。

 山自体は二口峠に出入りするようになってから何度となく目にしていました。それがいざ登ろうとおもったのは、去年小東岳仙台神室から、とっくりとその山容を眺めたからでありました。遠くから見る姿は小さいながらも端正な台形で、あそこに登れる道があるからには登ってみたいという気持ちがふつふつと沸いてきたものです。

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二口沢に降りてきたところ。
こういうとこで芋煮て食いたくなるな(おい)

 今回はブナ平コースを登り、シロヤシオコースを下りてくる周遊ルートを選択。二口キャンプ場の駐車場が登山口にあたるので、アクセスは良好です。峠を越えて駐車場の片隅に単車を停め、身支度を調えたらさっそく登山開始です。

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ブナ平とシロヤシオの分岐にあたる広場。「全逓の森」という名前があるらしい。

 駐車場から二口沢に降りて河原を歩き、「自然歩道コース」の標識のあるところで曲がって少し登ると、広々とした林が現れます。ここが本格的な登山道の始まり。片隅の「三方倉山ブナ平コース」の看板を横目に進路が間違っていないことを確認しつつ、足を進めます。


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 コースの前半は気持ちの良いブナの森が続きます。さすが「ブナ平」。その名は伊達ではありません。秋晴れの穏やかな日差しのもと、落ち葉を踏みしめつつ、ぼちぼちと色づき始めたブナやナラの森を眺めながらの楽しい山歩きです。
 広くて勾配もゆるい楽しい小径をどんどん進んでいくと、やがてこの森の主といったかんじのブナの大木が2本続けて現れます。このあたりが「ブナ平」の最奥にあたるようです。

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急登地帯にて。人工物と見紛う柱状節理と登るほど色づく木々。

 しかしらくらくと登ってこられるのはここまで。ここから登山道は急な登りに一変します。急登の始まる地点の脇には、いかにも難所が始まるぞといったかんじで岩壁がそばだちます。人の手で作った石垣のようにも見えるこの岩壁の正体は柱状節理。なんと自然の産物で、ここもまた二口山塊であることをおもいだします。
 目の前に立ちはだかる斜面もまた急で、地図で確かめるとその高低差は200m。登ってもなかなか空が近づいてきません。「これぐらい急などごがねぇど山さ登った気がすねぜ!」と息巻きつつも、実際に息をしているのは肩(おい)。かくしてひぃひぃ言いながら登ること約30分。この間山登りメモには「ここから急登」「急登終わり」としか書いてませんでした。

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山頂にて。標柱と三等三角点が建つ。
眺めはないが紅葉は悪くなかったな。

 急登が終われば道は再び穏やかなブナ林へと変わります。そして程なく山頂にも到着です。
 山頂は小さな広場で、「三方倉山 971m」の標柱と看板、三等三角点が設置してあります。四周を木に囲まれ、あいにく眺めはよくありませんが、木立の間からは大東岳が見え隠れします。西隣はクロベの林。分県登山ガイドには、西に踏み跡をたどっていくと蔵王連峰が眺められると書いてあったのですが、過去に遭難事故も起きているというので、それ以上進むのはやめときました。

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シロヤシオコースを下る。日陰になってて薄暗かったという印象。

 10分ほど山頂に滞在したところで下山開始。今度は山頂直前で分岐するシロヤシオコースを降りていきます。こちらは無数の九十九折りで、林の中をひたすら下っていくルートです。その名のとおり季節にはシロヤシオが咲き乱れ、春先にはカタクリやイワウチワも楽しめるそうなんですが、今は紅葉シーズンですので一つも咲いていません。

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シロヤシオコース一ヶ所限りの絶景スポットから見る大東岳と猿鼻山。
紅葉目当ての登山客も多かったろうな。

 変化に乏しく眺めもそれほど得られない道中、一ヶ所だけ、くっきり大東岳を眺められるところがありました。そこだけ窓のように木立が開け、遮るものなく、北に相対する大東岳や磐司の岩壁が望めるのです。
 大東岳のてっぺんは真っ赤に紅葉し、まさに見頃の様子。天気も良いし、紅葉狩りには最高でしょう。山腹の水が流れているところはおそらく大東滝。磐司岩よりはるかに高いところにあんなデカい滝があるなんて。さすが磐司磐三郎の遊び場。二口の険しくも美しい、豊かな自然には飽きることがありません*1

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再び全逓の森へ。周遊コースも無事一周。

 かくして後はひたすら下った末、周回してキャンプ場駐車場に無事帰還。所要時間は3時間ほど。まだ昼過ぎだったので、山形市内に出て昼食にありつくこともできました。

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ぼちぼち紅葉を迎えつつある二口沢。しばらく水切りやって遊んできた。

 この秋のはっきりしない天気にやきもきしつつ、今年中になんとか機会を作り、ようやく念願の山に登ってくることができました。願いを叶えてひとまず満足しましたが、こうなればいよいよ大東岳にも登ってみたくなるものです。できることなら紅葉のいい時期に登ってみたいもんですな。


 例によってコースタイムは以下のとおりです。


8:47/二口キャンプ場駐車場-8:58/全逓の森体験林業村-9:06/水道施設タンク-9:22/528m地点付近-9:47/ブナ巨木-9:53/市境付近-10:03/柱状節理の岩壁-10:30/急登終わり-10:32/シロヤシオコース分岐-10:35/山頂-10:45/下山開始-10:50/シロヤシオコース分岐-11:11/大東岳展望地-11:25/休憩終了-11:55/杉林-12:00/自然歩道合流地点-12:09/全逓の森体験林業村-12:21/二口キャンプ場駐車場

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昼餉。ハブアグッドスライスさんの鮭とキノコのピザ。
秋らしいあったかいピザは山登りツーリングの身に染みる。

*1:同じとこから小東岳も見られます。去年登った登山道もばっちり見えました。