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しばらく前、「昔話の絵本がこんなアニメ調になっていてけしからんとか言ってる奴がいる」といった具合にネットで炎上したことがあったようです。そこでふとかんがえました。イラストのタッチよりも、「アレンジ」と称して子供向けに要約やリライトをする過程で、ストーリーが原作からかけ離れてしまったり、物語の趣旨が別物になってしまうことの方こそが問題ではないのかと。
いかに読みやすくわかりやすくとはいうものの、中にはリライト版を「オリジナルと同等のもの、準ずるもの」と捉える子供さんもいるでしょう。原作と同じものと信じこんで読んだら「あらすじが全然違ってた!」「内容が全く別!」とかいうことになったら。改変されて趣旨が変わってしまったものを果たして、オリジナルに準ずる物と見なせるのだろうか...などとかんがえたのですが、まぁ、かくいう荒井も世界名作劇場のハイジやトム・ソーヤーとかおもしろがって見て育ったからなぁ(汗)。
「スカイダイビング」
きのうに続いて「アクションゲーム38」から。本日は「スカイダイビング」のご紹介です。
目的は飛行機からパラシュートで降下し、リゾートアイランド「ひょうたん島」に無事着地すること。しかしひょうたん島は海上を浮遊している上、上空で吹き荒れる気流がパラシュートを押し流します。
画面左側に並んだ不等号は風の状態を表します。向きが風向で、数が風の強さ。若干の軌道修正は可能ですが、風に応じて流されることを考慮して、飛行機から飛び降りるタイミングを決めるのが成功への第一歩です。
このゲーム、どこかで見たおぼえがあるなとおもったら、以前当ブログで紹介したファンダム作品「移植版SKYゲーム」(MSXファン・88年8月号掲載)にそっくりでした。ルールはもちろん、風の状態を不等号で表すところなどほぼ同じです。そっくりですが、発表時期は「スカイダイビング」の方が先のようです。
ただし遊びやすさでは後発の「SKYゲーム」の方が優れています。「スカイダイビング」は目標が常に動いてる上小さいので、狙って着地するのが難しくなっています。さらにミスを重ねてゲームオーバーになっても、ゲームオーバーのメッセージを出すことなく、そのまま「Ok」のプロンプトを表示してプログラムを終了してしまいます。リトライしたければまたRUNしなければならず、作りの粗さが否めません。
この投げっぱなしなかんじは「アクションゲーム38」の他の作品にも共通して見られます。再びRUNさせることなく、ゲームオーバー画面からリトライできるようにするだけでも、かなり印象は違ってくるようにおもわれます。
「放火魔」
先日ネタにしたとおり、現在アスキーの「アクションゲーム38」収録作品をせっせと入力中です。というわけで本編のトップを飾るのは「放火魔」ゲームです(おい)。
いきなり「放火魔」(苦笑)。二度の大学受験に失敗した浪人生が、その憂さ晴らしに幸福な家庭に火をつけて廻る、みたいなあらすじがあります。キャッチコピーは「放火はイケナイ!でも楽しい」。不謹慎ですなw
さておき本作はそのとおり、家々に火を点けて廻るゲームです。起動すると画面に16軒の家が表示されます。その全てに放火してやりましょう(おい)。火を点けるには狙った家の前で少し待つ必要があります。
それと同時に、ご町内を常時パトカーが巡回しています。これに捕まると当然アウト。パトカーはプレイヤーをつけまわしてきます。静止しているとその間にみるみる距離を詰められてしまいますので、うまく引きつけたり捲いてやるのが、安全に放火するコツです(たびたびおい)。
一見よくある追いかけアクションゲームですが、やってみるとさにあらず。それというのも本作は移動方式が独特なのです。
通常、マイキャラはカーソルキーの上下左右に対応して、右を押せば右方向へ、上を押せば上へ...といった具合に動くものです。しかし本作では上下方向には自由に動けません。左右方向にはカーソルキーを押したとおりに動けますが、上下方向に動くには、左右端から画面外に出なければならないのです。
画面外に出ると、プレイヤーは下の段の反対側の端から出てきます。最下段の端から外に出れば同様に最上段の反対側の端へ。少々頭がこんがらがりそうですが、このワープするような上下移動こそが本作の工夫です。プレイヤーはパトカーの捲き方や火を点ける手順を考えながら浪人生を動かさなければならず、そこに面白さが生まれています。リストは40行程度と短めながら、面が進むほどパトカーのスピードが増し、さらに面白くなるところも抜かりがありません。
本作は全てのキャラクターをスプライトで表示しています。そのためMSXのスプライト水平方向表示制限のせいで、パトカーが家の脇に来ると消えます(汗)。PCGを使うなりすれば簡単に解決できる問題なんですが、まぁ、簡単な命令文だけでアイディア重視のゲームを作ることが趣旨の作品ですから、ご愛敬ということにしときましょう(おい)。
ミクロンかモナークは使ってみたいです
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アイディアが面白くてちょっといいなとおもいましたが、視軸がズレないか気になりました。
コサキンの洗礼コールでもそう呼ばれてただろうとはおもう
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例によってお題と記事はあまり関係なく、その昔街頭ポスターとかでこの愛称を見るたび、遠藤久美子さんの真似なんだろうかとおもったものでした(おい)。
まぁ、ブラオニとかエメドラとか艦これみたいなものか(違)。
真冬のジェラート
冬季臨時営業中のコザブジェラートさんに行ってきました。コザブさんの説明は略(おい)。ちょくちょく食べに行くほどお気に入りであることは、当ブログでたびたびネタにしているとおりです。通常、営業しているのは春から年末まで。冬場は休業しています。
今回の臨時営業は、大沼のバレンタインデー企画を受けてのものでした。本来は2月上旬に大沼本店で開かれるバレンタインデーイベントに出展予定だったところ、先日の経営破綻によって企画自体がお流れになってしまったため、期間限定で特別に冬季休業中の店を開け、大沼にて販売する予定だったアイテムを提供することになったのでした。
目玉は山形の人気喫茶店Tsuki Coffeeさんとのコラボメニュー。臨時営業期間のTsuki Coffeeさん出張営業日にさいわい時間がとれたので、この機会逃すまじと荒井が山寺に向かったことは言うまでもありません。
店に入るなりあいさつがわりにイベント限定Tsuki Coffeeさんコラボのアフォガートを注文。続けてコーヒーとバレンタイン限定フレーバー*2でおかわり。どれも大変おいしくいただいた後で、ジェラテリエの石田さんが、元大沼の担当バイヤーさんがお店に来ているよと紹介してくださいました。
突然の遭遇だったので、大変でしたねと声をかけるのがやっとでしたが、バイヤーさんがここにいることに、強く胸を打たれたのでありました。
催事がきっかけとはいえ、今回の臨時営業は、もはや潰れてしまった大沼との商業上の取引や関係はないでしょう。それにもかかわらず、ご自身が手がけた企画の成り行きを、きちんと見届けにいらしたその責任感の強さ。仕事への熱意。あぁ、こんな縁の下の力持ちが大沼を支えていたんだな、と。
当事者ならではの思うところや去来するものは多々あることでしょう。彼は経営破綻と一連の騒動を申し訳なさそうに詫びていらっしゃいましたが、むしろ「買い支えられなくてこちらこそ申し訳ない!」と自分が謝りたい気持ちでした。この素敵なコラボを企画してくれたことに感謝こそすれ、決して責めることはできません。
今や全国的に有名になった山形名物の数々には、大沼のバイヤーさんたちが各地の物産展に売り込んだことで知られるようになったものも多いと聞きます。大沼は、彼のような人材の方々によって支えられていたのでしょう。失われたものの大きさが推しはかられ、改めて喪失感が押し寄せてきたのでありました。
真冬の山寺にもかかわらず店内にはお客さんがひっきりなしに出入りして、特別営業はなかなか盛況なようです。幻になりかけた企画が形を変えながらも実現したことは、本当によかったとしか言いようがありません。企画に携わられたバイヤーさん・コザブさん・Tsuki Coffeeさん各位にねぎらいとありがとうの言葉を贈るとともに、大沼に勤めていた皆さんに明るい未来が待っていることを願わずにはいられません。
胴元のいる博打は胴元が儲かるようにできている
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パチンコやスロットに限らず、遊びのようなものを食い扶持にできている人間は、一見遊んでいるように見えながら、怠ったり手を抜いたりすることなく徹底して本気でやっているものだから、実のところ仕事をしているのと変わりなかったりするものでして。