何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

InfraRed

 近ごろニュースとかでやたら「IR」という単語を目にします。ところがおじちゃん荒井、見るたび「今頃になって赤外線通信機能がにわかに脚光を浴びてやがるのか!なぜ!?」とおもってしまいまして(おい)。


 今となってはWi-FiBluetoothに取って代わられてしまいましたが、25年くらい前の情報家電にて、赤外線通信機能はよく見かけたものでありました。俺が最初に買ったWindowsマシンにも付いてたもんな。

打空白鍵!

mantan-web.jp


 「信長の野望全国版」「蒼き狼と白き牝鹿ジンギスカン」「三國志」はそれぞれひととおりかじったものですが、さすが「三國志」、「三國志」スゲぇとおもったのは、イナゴが襲ってくるところでした(おい)

「DISHONEST」


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ゲーム自体は操作性が微妙に悪くて少々遊びづらい(おい)
 付録ディスク添付以前の「MSX・FAN」のプログラムの打ち込みは、現在の大きな課題のひとつです。そのむかしザ・リンクスのダウンロードサービスを利用していたものの、すべての作品をDLしたわけでもなく、リストのみでデータが手元にない作品も相当数があるのです。
 いうわけで本日ご紹介するのは本日打ち終わったMファン作品、89年6月号掲載「DISHONEST」です。


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 本作はいわゆる「ヘビゲー」です。軌跡を残しながら動く自機を操り、画面内に散らばるダイヤを拾っていきます。壁や軌跡にぶつかるとアウト...とまぁ、ここまではよくあるヘビゲーです。
 しかしヘビゲーがすでに飽和状態にあった当時に改めて掲載されるくらいのゲームですから、ただのヘビゲームではありません。


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 本作がただのヘビゲームでないのは、その特殊なルールゆえ。ダイヤを取るたびに、それまでの軌跡が消えたり現れたりするのです。
 1個ダイヤを取ると、それまでの軌跡が消え、自機はまた新たな軌跡を描きながら移動します。そして2個目のダイヤを取ると、やはりそれまでの軌跡が消えるのですが、かわりに1個目を取るまでの軌跡が復活し、壁として現れるのです。
 このように奇数個、偶数個のダイヤを取るごとに描いた軌道が入れ替わり消えたり現れたりするので、どこを通ったかを覚えてないと、自ら描いた軌跡に阻まれてやられてしまいます。
 瞬時の画面表示を可能としているのは、MSXのVPOKE機能のおかげです。文字フォントのカラーテーブルを書き換えることで、壁を更地にしたり、その逆に更地を壁にしたりという、瞬時の表示切り替えを実現しています。


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「変態向け」のシンキングモード


 さらにこのゲーム、別モードのゲーム付き。カーソルキーの上を押しながらゲームを始めると、より難易度の高い「シンキングモード」で遊べます。こちらのモードはダイヤを取るたびに軌跡と更地が入れ替わってしまいます。ですからダイヤを取る前に、入れ替わった後も動ける場所を確保しながら(すなわち十分な軌跡を残しながら)動き回る必要が出てきます。その難しさはノーマルの「アクションモード」以上。誌上では「変態向け」ゲームモードと紹介されてました。
 ルールの異なる2モードで遊べる仕様はかの「ゲームウォッチ」を彷彿させますが、よくぞ1画面プログラムに詰め込んだものです。


 作者はかのBeta.Kさん。さすがプロポシェ時代から名作を数投稿してきた同氏らしい、変態チックなアイディアが光る作品です(おい)。
 ついでに題名は「不正直な」という意味の英語ですが、このゲームのどのへんが不正直なのかはよく分かりません。
 

実写版の吹き替えがいかりや長介さんだった

www.olive-hitomawashi.com


 例によってお題と記事は関係なく、その昔ほうれん草を食えと子供を諭すときは、たいがいアメコミの「ポパイ」が引き合いに出されたもんですが、最近はめっきりその名を聞くことがなくなったような気がします。今の子供さんにポパイと言っても果たして何者かわかるのやら。


 10歳頃にはほうれん草が旨いと食えるようになった荒井ですが、今でも根っこの赤い部分は堅くて土臭いのでやや苦手です(おい)。