何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

紅葉峠に紅葉を見に行ってきた

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 先日火打岳がけっこう紅葉してたので、似たような標高のところはどうだろうと、蔵王中央高原に行ってきました。盛りは過ぎていた様子ですが*1、それでもまだ紅葉狩りを楽しめる程度には葉っぱが残っていたのでありました。


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 今回もお手軽に蔵王林道で中央高原へ。ドッコ沼と鳥兜山を見物し、帰りに片貝沼に立ち寄ります。紅葉狩りトレッキングを楽しみに来た登山客や、ロープウェイの団体客の姿こそ数見かけましたが、あたりは夏に比べてどこか落ち着いた雰囲気です。時間があればトレッキングコースを歩き回ってもよかったんですが、昼になって晴れ間が覗いたもんだから、急遽蔵王に行ったんだい(おい)*2
 おもえば今の時期に蔵王に行ってきたのははじめてです。蔵王の紅葉は案外見事なもので、蔵王はいつ来てもいいもんだという感を新たにしたのでありました。

*1:火打岳行から一週間ぐらい経ってるしな。

*2:その前は4周年を迎えたいばらきさんで記念限定淡麗貝らぁめん喰ってました。

火打岳に登ってきた




 というわけで先日火打岳に登ってきました。
 火打岳は神室連峰の一座です。標高は1238mですごく高い、というほどではないんですが、神室連峰の中心部にあってわりと急峻なせいか、「怪峰」とも称されます。しかも山頂は与蔵峠と同じく二次増大点にあたる重要な一等三角点。ぜひ登ってみたいとおもいつつ、登りづらそうな山という印象がありました。
 それが今年の春、最上町の神室連峰山開き登山で、一つ手前のピーク・大尺山まで行った際、自分の足なら十分行けるという確信を得まして、「近々」登ってやろうと狙っていたのでありますが、気づけばいい加減日も短くなってきた上に、このままでは冬になっちまうぞということで、なんとか隙を作って行ってきたのでありました。





 火打岳の日帰りルートでは新庄側から登る「火打新道」コースが知られています。ですが今回は最上町側から登る親倉見コースを選択。親倉見から槍ヶ先で神室連峰主稜線に上がり、縦走路を伝って火打岳を目指すというルートです。火打新道より距離はあるものの、途中まで二度ほど歩いて土地勘がある安心感と、展望の良さを考慮してのことです。







 登山口前の駐車場に車を停め、朝7時57分に登山開始。山神社の赤い鳥居をくぐれば本格的な登山道の始まりです。ところで名前だけ知っていた親倉見のアカマツはここにあることを今回ようやく知りました(おい)。








 まずはここから槍ヶ先まで行くのが一仕事。槍ヶ先までは基本尾根伝いの登りです。中盤以外はだいたい急登。途中現れる「○合目」の看板を目にしつつ、槍ヶ先山頂に近づいていることを確かめます。このあたりはおおむね林の中の道ながら、登るに従い林の切れ間から、大尺山や八森山の稜線、最上町の盆地などがぼちぼちと見えてきます。






 そして9時49分に槍ヶ先に到着。前回登った時はここから鳥海山がくっきり見えたものですが今回はさっぱりで、新庄盆地も雲の下。月山と葉山だけはかろうじて見えるというあんばいでした。






 ともあれここからが後半戦。神室連峰の主稜線を歩き、火打岳を目指します。行く手に背の高い木はなく、稜線上に登山道が伸びているのがはっきりと見て取れます。右も左も眺めが開ける爽快な区間である一方、神室連峰ならではの痩せ尾根が続くので油断は禁物です。大尺山の前の中先(なかさき)なる小ピークを一つ越えるあたりの下りがやたら急で気を遣いました。
 このへんの標高は1100mを越えます。あたりの木々はすっかり色づき、紅葉の見頃を迎えつつありました。







 10時50分に前回の目的地・大尺山到着。ここまで来れば目指す火打岳は目の前です。今回はとうとうあのてっぺんに行くんだと気分も盛り上がりますが、道はよりいっそうの痩せ尾根で、さらにところどころ背の高い笹が茂って見通しが良くないところもあるので気が抜けません。最後のひとふんばり、です。






 そして11時25分、ついに火打岳山頂に到着。火打岳は神室連峰で唯一「岳」と呼ばれる山で、孤高の存在感を放っています。話では360度のパノラマが楽しめるというんですが...荒井が来た時にはかなり曇ってしまっていて、すっきり見渡せないという状態(泣)。山頂で休憩していた、紅葉の写真を撮りに秋田から来たという3人パーティは、この曇り空ですっかり色がくすんでいるのを残念がっていました。
 火打新道を下っていくパーティを見送ると急にガスってきやがりまして、あたりは真っ白、小雨もぱらつくという有様に(泣)。こりゃ長居はできねぇなと手早く昼餉の準備に取りかかり、いそいそとカップ麺をすすり、辺りの様子をデジカメに収めます。





 忘れてならないのは山頂の一等三角点。測量のためには遠くからでもよく見えるところに目印を建てる必要があるので、一等三角点は眺めの良い場所にあるのだとか。与蔵峠に薬師山、月山・葉山、御所山。これまで登った一等三角点のある山を振り返ってみると、確かにどこも抜群に眺めがよい山ばかりです。火打岳もその仲間であることは言うまでもありません。






 一等三角点を拝んで目的を果たしたところで、12時16分に山頂を経ち、来た道を引き返します。新庄方面からはどんどん雲が流れてきて、時折行く手の大尺山や槍ヶ先まで隠してしまいます。ところが雲は稜線を越えると程なく消えてしまい、この曇り空でも向町の方ははっきりと見えました。







 神室連峰の山稜は非対称で、特に東側は急峻な地形になっていることが知られています。特に火打岳の周辺はその特徴が顕著で、稜線からすっぱりと切れ落ちて深い谷に落ち込むさまが、登山道のどこからでも目にできます。この稜線は、新庄市と最上町の境目であるばかりか、天気の境目にもなっていることをまざまざと見せつけられました。


 13時28分に槍ヶ先に戻ってきた頃には、向町のあたりもだいぶ曇っていました。さっさと戻るに越したことはないと黙々歩き続けた結果、14時57分に無事親倉見登山口に帰投。休憩込みできっかり7時間の行程でした。


 主峰の神室山におなじみ杢蔵山、八森山に今回の火打岳と、やはり神室連峰はいい山が揃ってます。次なる目標は、やっぱり最高峰の小又山ですかね。

まずはお悔やみ申し上げます

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 バイク乗りの山野郎として、バイクと登山でだけは事故ったり死んだりするわけにはいかないなとは、常に自戒するところであります。二口峠界隈は荒井も何度か出入りすることがあるので、人ごとではありません。

ひいきは三菱鉛筆

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 先日手にした伯爵コレクションパーフェクトペンシル。他の一般的な鉛筆がエクステンダーに合わないことは*1、ユーザーの間ではよく知られてます。
 しかしあのカッコイイエクステンダーを他の鉛筆でも使ってみたいとあれこれ弄るうち、一般的な金属製鉛筆キャップを間に噛ますと塩梅がいいことを発見しました(おい)。


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 やりかたはいたって簡単。よくある金属製キャップ*2を鉛筆の尻に挿した上で、エクステンダーにはめるだけ。これで専用鉛筆以外でもエクステンダーを堪能できるぞと、使い方の可能性が広がったおもいですが、一方でエクステンダーを傷める可能性がなきにしもあらずなので、お試しの際は自己責任でお願いいたします(おい)。


 ちなみに重量バランスはリアヘビー。荒井的には使いやすくなりました。

*1:専用鉛筆の径が若干太いため、一般的な鉛筆をはめると少し緩い。

*2:ノギスで大きさを測ったところ、外径8.2mm(本体部分)・全長55mmでした。

字面だけなら千葉より深圳の方がカッコイイ

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 例によってお題と記事はまったく関係なく、先日たまたまテレビのドキュメンタリーで見た、中国の深圳に棲息するという「三和大神」という人々の生き様が、まさにサイバーパンクSFに出てくる自堕落な登場人物そのもので、SFの世界はここに発現してしまったのかと、現実が空想を追い越してしまった例を見たおもいがしたのでありました。

とりあえず「くマップ」ワロタ

クマ目撃マップ — 山形県ホームページ


 よく山登りをするもんで、熊の出没情報は大いに気になるところなんですが、意外に山中での目撃例が少なく大半が里なので*1、かなり人間のすみかに近い場所で行動しているんだなとおもった次第です。

*1:無論、人が多い里の方が目撃例が増えるだろうし目立ちやすいだろうということであって、山に熊が出ないというわけではないのだろう。